道を歩いていたら、背後から、
「おいっ、ちょっと待てっ」
と怒鳴る中年サラリーマン。
組長を呼んでいるのかと思いきや、組長の目の前を自転車に乗って走っていたおばちゃんを呼んでいたらしい。
が、ガラの悪いサラリーマンに「待てっ!」と言われて待つおばちゃんはまずいない。
おばちゃんは、サラリーマンにちらりと目をやると、自転車をフル回転で漕いで逃走。
と、サラリーマン、猛ダッーシュっ!
全力疾走でおばちゃんを追いかけました。
が、必死で逃げる自転車に追いつくわけもない。
で、普通、このような場合、「ちっ!」と思い、諦めるもの。
でも、このサラリーマン、只者ではございませんでした。
なんと、組長の視界から消えるまで、何十メートルも全力疾走。スーツで。日中、日差しの強い中。
そして、その普通でないサラリーマンの被害に合のは、おばちゃんだけではありませんでした。
その全力疾走するサラリーマンの遥か後方から、部下らしきサラリーマンが「マジかよ~、勘弁してくれよ~」顔で、背中に哀愁を漂わせながらヨロヨロと追いかけていました。
サラリーマンは大変だ・・・。
